君の隣





優しさは時に人を弱くする。





弱さは他人(ヒト)をダメにする。




ただ、好きなだけなんだ。




それでも知らない間に


人は他人(ヒト)を傷つける。





たとえ、それが愛しい人であっても憎い人であっても



傷つけて、傷つけて、自分まで崩れていく。





君だけが光だった。



閉ざした心は君が照らしてくれた。





それでも、あたしの弱さは君をたくさん傷つけてた。




それに気づけたから、もぅ、君には寄りかかっていられない。




自分で立っていかなくちゃいけないんだ。


強くなるために。





苦い想い出と、甘い想い出が、あたしの心をかき乱す。




この選択が絶対正しいとは言えない。



でも今は…自分の気持ちを殺して、前を向くことがあたしのやり方。





その先にどんな未来が待っていても、君が幸せに笑ってくれさえいれば…あたしの未来は明るい。





絶対に幸せになって、と祈りをこめて…




島根を発つ日に




いつもの場所で





君の隣を去ろう




と、心に決めた。