君の隣




インターホンを押すと、すぐにみいが出てきた。その後ろから大も顔を出している。





『夢…!待ってたよ!!』





みいはそう言うなり、あたしに抱きついた。




『みい…、相変わらず元気すぎ』




『それがとりえだけん!!』





みいは家のドアを開けて、あたしたちに入るように、と促した。





みいの家に入ると、



『いらっしゃーい!』




と、中から声がした。



相変わらず、かわいいママがあたしたちを笑顔で迎えた。




『夢ちゃん、またきれいになっちゃって…!みいにもこれくらいに育ってほしかったが……』




みいママは冗談まじりに、あたしとみいを見比べた。




『そんなの、親が悪いんだけんね!』




みいはふてくされたように、みいママに言い返した。




『あら、ママはきれいな方よ…!』



みいたちの言い争いを聞いてると、ちょっと羨ましかったりする。




みいはあたしたちを自分の部屋に通した。




とりあえず、あたしは重い荷物を置いた。




みいの部屋は結構広いけど、男子3人が入ると、狭く感じる。




あたしたちは、暗くなるまでお互いの近状とか愚痴とか話してた。



やっぱり、皆でいる時間は楽しくて1秒、1秒が大切に思えた。