君の隣




島根に行く日がやってきた。





今回も、みいの家に泊まらせてもらう。




昨日、玲音から連絡があった。





内容は、今日島根に来たってコト。




あたしが明日行くことを伝えると、奏と迎えに来てくれると言ってくれた。




飛行機はあっという間に島根に降り立った。




ゲートをくぐって、あたしは回りを見渡した。




奏と玲音の姿を探していた。




いなさそうなので、ロビーのソファに座って待つことにした。



何分かして、向こうの方から背の高い二人組が歩いてくるのが見えた。




二人とも、顔立ちが整っててすれ違う女の子は皆振り返って見ていた。




あたしは、その二人に手をふった。




二人ともあたしに気付いてくれたみたいで小走りで近づいてきた。




『奏…!玲音…!』





『『夢!!』』




あたしは、二人を一緒に抱き締めた。




『久しぶり…!』




『おぅ!夢花、またきれいになったんでねぇ?』





『奏だって。背伸びたね』





あたしは、自分と奏の背を比べた。頭ひとつぶんくらい差がある。




『玲音も、ますます綺麗な顔になったね。モテるでしょ』




『夢花程じゃないよ。じゃぁ、行くか。みいの家だよな?』





『うん』




あたしたちは、他愛もない話をしながらみいの家まで歩いた。