君の隣





『そっかー、夢がんばったね!』




華に奏との電話のコトを話すと、自分のコトみたいに喜んでくれた。





『華、ありがと。あたし、島根に行ったらちゃんと話してくる。やっぱりこのままじゃ嫌だからさ』




『うん、そうした方が自分もすっきりすると思うよ』





『怖がらないで、ちゃんと進んでみる。 華は?健くんとは』





『うーん…、微妙かな…。て言うかさ…最近…ヤってないんだよね』





サラッと言ってのけた華は少し困ったような顔をした。





『今までは、週1ぐらいのペースだったのに…最近はもう1ヶ月近くヤってない』





『うぅーん…そういう雰囲気にもならないの?』





『うん…全くないんだよ…。不安になるんだよね…。愛されてない感じがしてさ、冷めてきたのかなぁ?って』





『でも、それ以外ではいつもと変わらない訳でしょ? ヤることだけが愛されてるってコトじゃない気もするけどな…』





『分かってるんだけど、すごく不安で…』





華の不安そうな顔があたしと重なった。




不安な気持ちはすごく分かった。



あたしだって、離れてる時間会いたくて不安でたまらない。




華の気持ちは痛いほど伝わってきた。