君の隣





みいの家に帰ってから、あたしはすぐ眠ってしまった。





また、夢を見た。



さっきと同じ夢。




ママがあたしを置いて、遠くに消えていく。



怖くて…寂しくてたまらない。




朝おきると、あたしの頬には涙が伝っていた。




あたしは、涙をすぐにふいて、顔を洗った。



毎日、この夢を見るのだろうか…



いつか、自分自身が壊れちゃいそうで…怖い。




でも、同じ悲しみを奏にまで与えちゃいけない…。




奏まで苦しめちゃいけない。




花火大会まで1週間。



あたしは、行くことに決めた。




いつまでも、過去にいちゃいけない。




少しずつでも、進まなきゃ…。




あたしが着替え終わったころ、みいが起きたみたいだった。




『みい、おはよ』





『夢、もう起きてたん…?おはよ』





みいは起き上がって、顔を洗って着替えをすました。





『みい、花火大会行くことにした』





『夢…。平気なの…?夢が辛くないんならいいんだけんど』





『平気。少しずつでも、進まなきゃって思ったの。それに、ママは花火好きだったし、きっとどっかで見てると思うから』





『そっか。よし…!じゃぁ花火大会、皆で楽しもう!!』





『うん!みい、ありがと』





『夢のためだけん』





みいは、そう言ってかわいい顔で笑った。