君の隣





帰り道…



みいは、あたしの話を聞いてくれた。





『あたし、ママが死んでからずっと…奏に寄っ掛かってばっかで…。 強くならなきゃいけないのに、1人になると怖くて寂しくてたまらなくなるの。
あたしは、奏に重荷を背負わせてる』






『だから、奏に帰っていいなんて言ったん…?』




『うん…』




『でも、奏は夢を負担になんて思ったことないと思うよ…。見てて分かるけん…。夢も奏を必要としとるけど、奏も夢を必要としとる。 夢と奏は2人じゃなきゃダメなんだが。もう、他の人じゃダメなんだが』





みいは、強い瞳でそう言った。





『でも、あたし…怖いの。
あたしのせいで、また大切な人が壊れちゃうんじゃないかって…。
このまま、奏があたしといたら壊れちゃいそうで…。

あたしが壊しちゃいそうで…』





『夢…! ママさんが亡くなったのだって夢のせいじゃないが…!
いつまでも、自分責めたってしょうがないが…』





『そんなの…』





『夢…、夢がそんなんでどうするが…!夢は強い…!こんなに一緒にいるあたしが言うんだけん』





みいの言葉が直接心に降り注ぐ。



あたしが、こんなんじゃダメだ。


しっかり…しないと―。





『でも、夢…?』




みいがもう一度あたしに向き直った。





『あたしの前では、弱くたっていいんだけんね。忘れんで。あたしはどんな時でも夢の味方だけん』





『みい…』





みいが親友でよかった。



あたしは心からそう思った。