壊れていく家族の中で
自分だけは強いふりしてた。
1人になると不安に襲われて
泣きたくなった。
でも堪えてた。
あたしが泣いたら
もう終わりな気がした。
それが今、奏ママの言葉であふれだす。
泣いてもいい。
締め付けられるような日常から
解放された気がした。
涙が止まらない…
あたしは心の中に閉じこめていた不安を初めて口に出した。
『ママが… 日に日に壊れていって… 家族が… 崩れる気がして…こわいの…』
『ずっと、 1人で抱え込んでたのね。 辛かったね』
『あたしが… しっかりしなくちゃ…って言い聞かして… 頑張ってきた… けど、何も変わらなくて… いつか… ママがいなくなっちゃう気がして… 不安で…』
奏ママは背中をさすって頷きながら話を聞いてくれた。
『あたしの… 居場所が… 見つからない…』
涙が枯れそうなくらい
泣き続けた。

