いつの間にか、駅についていた。
あと、5分ぐらいで玲音の乗ってるはずの電車が駅につく。
あたしたちは、沈黙の中で玲音を待っていた。
でも、手はしっかり握られたまま。
それが、あたしを落ち着かせてくれた。
ベルがなって、電車が駅に入ってきた。
東京で乗っているのとはまるで違う。
たった、三両の小さな電車。
電車からは、アンマッチな人が降りてきた。
スラッと背が高くて、茶色がかった髪。
瞳はやっぱり優しげなのに、悲しい。
玲音はあたしたちに向かって、にっこり笑った。
『久しぶりだね、奏』
『玲音、元気そうだな』
『奏こそ…。夢花も、奏もわざわざお出迎えありがと』
『今日は、皆で遊ぼうぜ。
久しぶりに全員揃ったんだけん』
『うん、楽しみだな。皆、元気?』
『あいつらは、いつでも元気だが、うるさいくらいに』
『それは良かった。じゃぁ、行こうか』
あたしたちは、3人で他愛ない話をしながら奏の家に向かった。
玲音の荷物を置いてから、遊びに行くことになっている。
玲音は奏の家に泊まることになってるから。
久しぶりに玲音に会えた奏は、なんだか、すごく楽しそうだった。

