君の隣




あたしも手を握り返した。




そして、また歩き出した。





『夢花は余計なコト考えすぎなんだが…!』





奏が呆れた感じで言ってきた。





『もっと信じろよ…。俺のコト』




信じてるよ…。




奏のコトは信じてるのに…




不安になるのはしょうがないでしょ…。





好きで…好きで…たまらなく愛しい。



でも、好きなだけじゃうまくいかないコトもあるんだって…あたしはまだ知らない。





ただ無邪気に恋をしてて…



純粋に奏を想ってた。




汚い感情も汚れも知らない。




でも、人はどんどん大人になっていって、大切なコトを忘れていく。




あたしも…


奏の言葉を素直に信じれなくなって…不安で押し潰されそうになって壊れていく…?





この手をいつまでも握っていられる…?




彼を幸せにできる…?




そんな自信、1ミリもなかった。




ホントは怖い。




いつか、あたしのせいで奏が落ちていってしまいそうで。




あたしの不安も闇も全てを背負って…奏は辛いでしょ…?



ずっと、ずっと…



奏にはあたしは重すぎる。




それでも、奏に寄っ掛かってしまう…。



あたしは…


弱い…