次の日の朝、あたしは奏の家に向かった。
一緒に玲音を迎えに行こうと思った。
インターホンを押すと、まだパジャマ姿の奏が出てきた。
『おはよ。玲音、迎えに行こ』
『おぅ。今準備するけん、ちょぃ待っちょって』
あたしは言われた通り、家の玄関の前で待っていた。
時間を確認すると8時30分くらいだった。
その時、1人の女の子がこっちに向かって歩いてきた。
その子は、奏の家の前で足を止めた。
夏っぽい、薄いワンピースを着てて、栗色の長い髪は高い位置で1つに結ばれていた。
肌は白くて、マシュマロみたいで…
大きな瞳が、あたしをジッととらえていた。
お人形みたいな…
かわいい女の子。
歳は多分、あたしと同じくらい。
清楚で、汚れも知らないような…
きれいな瞳をしてた。
思わず、引き込まれそうになる。
少しの間、あたしたちは見つめ合ってた。
沈黙を破るように、女の子が口を開いた。

