君の隣





“もしもし…?”




『奏…! 明後日、島根に帰ることにした!!登校日はばっくれるから最後の週までそっちにいれるよ!』





“まぢ!何時の飛行機?”





『1時くらいに、島根の空港ぐらいかな?』





“わかった!迎えに行くけん、待っとる”





『うん!久しぶりに会えるな…』




“楽しみだが! みいも大も喜ぶが!”





『あたしも嬉しい…!玲音もあたしよりちょっと後に帰ってくるらしいから、久しぶりに皆が揃うよ!』





“そうだな!! 楽しみで眠れんわ”





『そうだね…!……』





一時間くらい話して、電話を切った。




あたしの心はもう島根にあるみたいにウキウキしていた。





大好きな人の隣にいれる幸せ…。



久しぶりの奏の隣―。




久しぶりの砂浜―。




久しぶりのママ―。




色んな想い出がありすぎる場所。




あたしの全て…。





2日後…。




あたしは、大切な想い出を胸に抱いて東京を発った。





飛行機の中で…



あたしは瞳を閉じて君を想う。