胸中とは裏腹に、眩しすぎる太陽の下。


下瞼に涙を浮かべながら、その歌を口ずさんでいた。


哲平は沢山の人に愛されて、輝いて、あたしはいつだって不安と隣合わせだった。


でもその不安を取り除いて、自信を与えてくれたのも、哲平だった。


そう、いつ頃までかは。


哲平が悪い訳じゃない。


あたしだって哲平を思いやれなかったし。


自信を持つ為の方法が間違っていたのかも知れない、と、今となっては思ってしまう。


突き抜けるような青い空。


昨日までキャバクラで働いていた事も、哲平がホストだって事も、どこか夢の世界ように思える。


それくらい、ネオンの光ではない本物の光は、あたしの体を優しく包み込んでいた。