それでも。


他の人のスレッドでは良く書かれていた、


”枕ホスト”


その文字だけはなかったから。


あの腕の中に抱かれるのは、あたしだけ。


あんな表情を見られるのも、あたしだけ。


哲平がその一線だけは守っていてくれているんだと思うと、それがあたしに対する特別な愛情なんだと思えた。


他人に言えば、「おかしいよ」、そう言われるだろう。


でも、あたしだって同伴の時、客と腕を組んだりもする。


これは良くて、あれは駄目だとか。


恋愛においての定義なんて、結局は、二人の間で決まるものだと思うから。


哲平がホストをあがる、その日までは。


あたしは頑張ろうと思ってた。


いつかそんな日が来た時には、今のこの状況も、笑って話せるように。


そんな二人になれたらいいなと夢見て。