閉店時間を迎え、ロッカールームで着ていたドレスを脱ぐ。
翼から貰ったドレス。
ピンク色のそれは、翼が以前、あたしの方が良く似合うと言ってくれた物だった。
何となく悲しくなって、ロッカーにドレスをぶち込むと、急いで私服に着替えた。
今から哲平とご飯を食べる約束をしていたから。
忘れ物がないかと確認していると、隣で着替える女の子の会話が耳に入ってくる。
「カリンっていたやん?」
その名前に、あたしは思わず耳を澄ました。
「あの子、今ソープにいるらしいよ!」
「マジで〜!」
別にカリンとはあれっきり。
あの日、偶然出会っただけ。
だたそれだけ。
でも…
何となく、胸が締め付けられた。
どこのホストクラブに通っているだとか、そこのホストに夢中だとか。
そしてそれは間違いなく、騙されてるだけなのにね、とか。
ケラケラと笑って話し続ける彼女達。
耳が、胸が痛かった。
「お疲れ様です」
少し控え目にそう言うと、あたしはその場を後にした。
翼から貰ったドレス。
ピンク色のそれは、翼が以前、あたしの方が良く似合うと言ってくれた物だった。
何となく悲しくなって、ロッカーにドレスをぶち込むと、急いで私服に着替えた。
今から哲平とご飯を食べる約束をしていたから。
忘れ物がないかと確認していると、隣で着替える女の子の会話が耳に入ってくる。
「カリンっていたやん?」
その名前に、あたしは思わず耳を澄ました。
「あの子、今ソープにいるらしいよ!」
「マジで〜!」
別にカリンとはあれっきり。
あの日、偶然出会っただけ。
だたそれだけ。
でも…
何となく、胸が締め付けられた。
どこのホストクラブに通っているだとか、そこのホストに夢中だとか。
そしてそれは間違いなく、騙されてるだけなのにね、とか。
ケラケラと笑って話し続ける彼女達。
耳が、胸が痛かった。
「お疲れ様です」
少し控え目にそう言うと、あたしはその場を後にした。



