2時間が経って、あたし達は延長する事はなく、カラオケ屋を後にした。


「もう疲れたし、タクシーで帰ろう」


そう言って、哲平は御堂筋でタクシーを呼び止めた。


今から哲平の家へ向かう。


料金はどれくらいになるんだろう。


哲平はそんなに稼いでいるのだろうか。


そんなあたしに、哲平は言った。


「今月、ナンバー5に入れた」、と。