スリッパからローファーに履き替えずあたしは一目散に外へと飛び出す。





するとすぐに目に入る沢山の女の人達。






……あの中心に白金がいるんだ。





走って近くへ寄るとあまりの人の多さで白金の姿を確認する事が出来ない。




頑張って背伸びをすると少しだけ白金が見えた。












「………え?」










目に映ったのは白金の金色の髪を触っている無数の手。











ードクンッ











さっきまでの感覚が再びよみがえる。





……………っ。






あたしはギュッと目を瞑り大きく息を吸った。












「白金に触らないで!!!!」











そう叫ぶと……女の人達が一瞬にして静かになる。