「…………っ……」














声が、出せない。




白金が、あの白金が、


今の白金が、



あたしにこんな表情向けてくれるなんて






もう、二度とこんな時間を過ごせないと思ってた。




こんな甘くて幸せな時間を


白金と2人で…………








好き。



好き。




好き。





好きだよ。








誰にも、他の誰にも


渡したくないの。









伝わって



あたしの気持ち






全部、全部、



目の前にいるこの人に





ーーーーーー白金涼 に届いて








あたしは無言で白金に近付く。












「は!?どうしたんだよ」











何も言わずに近付いてくるあたしを見て動揺する白金。


そんな白金を無視してあたしは距離を縮めていく。









残り5センチ










「え?何だよお前

離れろって……」












残り2センチ











白金の焦った顔が目の前にある。











「おい…佐々野ーーー………










そう、白金が声に出した瞬間










残り0センチ



唇が重なった。