俺様ヤンキーに愛されて。~third~











「……しっ…しろ……がね……」








「黙ってろ」











聞こえた白金の声は、何だか照れくさそうで。



あたしまでつられて顔が熱くなる。











「嫌い嫌いってうるせーんだよ」





「……え……?」





「………っ!!だから…!」











白金のあたしを抱きしめる力が強くなる。





幸福感で頭がフラフラする。


次の瞬間耳に届いたのは、











「お前のこと嫌いじゃねえよ」










幸せな、言葉。


ずっと嫌われていると思っていたから、安心して身体の力が抜ける。








嫌われて……ないんだ。




好きな人……大好きな人に


嫌な存在だと思われてないんだ。




白金の言葉を聞いて勿論涙が止まることはない。