俺様ヤンキーに愛されて。~third~










白金はまだ下を向いたまま口を開こうとしない。


挫けそうになるけど、言葉を、想いを伝えなきゃ。



あたしは震えた声を出し続ける。










「白金…が、あたしのこと……嫌いなこと…分かってるよ…


でも、でもね……








他の女の子に……とられたくないの…」











あたしがそう言った瞬間、白金の身体がピクッと動いた。


涙が次から次へと頬を伝って落ちていく。












「雅ちゃんの…所に………なんて……











あたしがそう言いかけた途端。




白金の瞳が見えた。






あたしは引き寄せられ


白金の体温に包まれる。










ーーードキンッ








何度も聞いた白金の心臓の音。



広い肩。



力強い腕。




柔らかい金色の髪。






大好きな人の、ぬくもり。