あたしは言葉を続ける。
「あたしの…こと……思い出した……?」
白金は下を向いたまま口を開こうとしない。
白金
白金。
白金。
今すぐにでも、抱きつきたいよ。
こんなに近くにいるのに、
膝の上で寝させてもらっているのに、
どうして、どうして、
あたしが誰か分からないの……?
切なくて涙が止まらない。
「白金……好きだよ……」
気持ち悪い
どこかへ行け
そう言われてしまうかもしれない。
だけど、もう我慢できない。
白金への気持ちが溢れてしまう。
好き、好き。
大好きなの。
世界で一番、この人だけが
好きなの。

