俺様ヤンキーに愛されて。~third~













白金は今、雅ちゃんの隣にいるのに。





あたしの所になんて来てくれるはず、ない。









白金が今、守ってあげたいのは




隣にいてあげたいのは






あたしじゃなくて、雅ちゃんなんだ。







朦朧とする意識の中で、考えるのは白金のことばかり。






そういえば、前にもこんな事あったな……




白金と出会った時だ…。






痴漢にあってるあたしを、助けてくれたんだ。








あの時、あたしは白金に出会った。




優しくて、



最強な、




金髪ヤンキーに捕まったんだ。








大好きな人を思い浮かべて心が温かくなるのと同時に、どんどん流れて落ちてくる涙。




白金……



会いたい。会いたいよ。






助けて。



助けて白金














「離せ」
















吐き気と涙でグシャグシャな

今にも気を失いそうなあたしに


突然届いた、声。










あたしの瞳から、大きな涙が一粒落ちる。







……う………そ………





この………声………












「し………」










あたたかい声を聞いた瞬間




今まで必死に繋いでいた緊張が解ける。





あたしは、後ろを振り向けないまま


助けてくれた人の姿を見る事の無いまま





気を失った。