「……………っ……」
あまりの痛みに頭がクラクラするけど、雅ちゃんとの事が鮮明に見えてくる。
雅ちゃんの下で床に頭を打ち付けながら倒れて、意識を失って……。
薄れる意識の中
最後に、見えたのは………金色の髪。
「…………白金……」
ーーー「みあ…どうした?
頭痛えのか?」
白金はあたしの顔を心配そうに覗き込みながらそう問いかけてくる。
…………………白金。
どうしてだろう。
白金が近くにいるのに、さっきまでみたいにドキドキしない。
どうして、どうして気づかなかったの
この白金は本物の白金じゃ………ない。
そう思った瞬間、
視界が一瞬にして真っ白になる。
「……………!?」
あたしは反射的に目を瞑った。

