「………別に辛くねえよ…」
猛の方が、俺よりよっぽど辛そうじゃねえか…。
俺は額に流れる汗を手で拭う。
「………りょ…
「キャーーッ!!!!」
猛の俺を呼ぶ声を遮って聞こえたのは、女子達の叫び声。
「……なんだ?」
猛が叫び声をした方へ顔を向けるのと、同時に俺も声の聞こえた方へと顔を向けた。
「………っ!!?」
見えたのは、重なって床に倒れている団子女と………下敷きになっている佐々野みあの姿。
ーードクンッ
心臓の鼓動が急に早くなる。
…………何だ…?
ーーー「助けろ」
…………誰なんだよ。
ーーー「みあを助けろ!!」
……………何なんだよ。
「………っ!!」
気づくと俺の体はアイツが倒れている場所へと走り出していた。

