最初…下駄箱の所であの女と話した時は、俺は自分が団子女を気に入ったのかと思った。
でも違う。
絶対違う。
時々頭痛と共に浮かび上がる女との記憶と、団子に感じる気持ちは、全く別の物で。
団子女とは何か、恋人とは違う別の関係だったんじゃないか。ってそう思う。
ーーポタッ
何かが腕に落ちて、ハッと我に返る。
落ちた物を確認するために視線を向けると……腕には、汗。
「………っ……俺……」
気づかない間に、俺の額には大量の汗が滲んでいた。
「………涼…お前が一番辛いんだよな…ごめん…」
俺にそう呟く猛は、もう…さっきのような荒れていた頃の表情はしていなかった。

