佐々野みあを「彼女」だって言われても、俺はアイツのことを何も知らねえ。
俺の………彼女……だってこと今でも、猛が嘘をついてるんじゃねえかって…少し疑ってる。
目を覚ますと、知らない女が傍にいて。
でも、そいつは俺の彼女で。
俺はアイツのことを何一つ知らなくて。
俺の記憶の中では、病室で会ったあの日が…アイツの存在を初めて知った日なんだ。
でも、酷く痛む頭が映し出すのは、見に覚えのない女との会話。
俺も女も…幸せそうに話していて。
その記憶が本当のものなのか、俺自身が作り出した想像なのか、それすら分からなくて。
そんな時、俺にまとわりついてきたのは団子女。
あの女も、階段から落ちてから知り合った……と俺は思ってる。
怪我をする前からの知り合いだったとしても…何か、何かが他の奴等と違う。

