雅ちゃんの目の前に立った華は無言でつかみかかる。
「……っ…な…何すんのよ…!」
聞こえたのは雅ちゃんの苦しそうな声。
「…これ以上みあを傷つけたら許さないから」
華と今まで一緒にいたけど、こんなに低い声を聞いたのは、はじめて。
華は…雅ちゃんに言い返せないあたしのために……。
「……っ…離して!!」
華の気迫にビビったのか雅ちゃんは大きな声を出しながら暴れだした。
そんな雅ちゃんを見て華はつかんでいた手を離す。
「………っ…痛っ……」
雅ちゃんはそうつぶやきながら華から勢いよく離れるとあたしの方へと顔を向けた。