すると勢いよく包帯を取ったからか不覚にも痛み出す頭。 「ーー………っ…」 俺はヨロけてその場に座りこむ。 俺…ダセェな。 自分の弱さに笑える。 苦笑しながら下を向いていると少しずつ近づいてくる足音。 「……近寄るな」 冷たくそう言っても足音は止まらない。 「…………………」 足音が止まると座りこむ俺の前に団子頭がしゃがみこんだ。 視界に入る団子頭の女の姿。 女は俺を見つめているけど俺は視線を合わせない。 「…包帯つけようよ」 そう女の声が聞こえた瞬間、頭に感じた手の感触。 ーバシッ