俺は猛を睨み付けた。
そんな俺を猛は寂しそうに見つめる。
「…冗談、か。」
「は?」
猛が何か言ったけど声が小さくて聞き取る事が出来ない。
「…何でもねーよ
そろそろ学校行くか!!」
「ーー…おぅ…」
猛が何を言ったのか聞こうとしたけど俺はあえて聞かない。
聞いたらモメそうな予感がしたから。
ダチの猛とモメても俺には全く利益が無い。
顔をあげるとドアへと向かっていく猛の後ろ姿が見える。
俺はゆっくり歩き出しまだ少し気まずさが残る病室を出た。
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病院を出て猛の運転するバイクの後ろに乗る事、数十分。
俺は学校へと到着していた。

