そんな真剣な顔をして俺に何を伝えようとしてるんだ?
まさか…モデル辞めるとか?
色んな考えが頭を巡る。
「お前…思い出したか?」
「……は?」
「思い出した」って…何を?
意味分からねぇ。
少し笑いながら猛を見ると猛の顔は真剣なままだった。
「猛…何言ってんだ?」
「………彼女の事、思い出したか?」
「は?彼女…?」
「ーー……………」
2人のうち1人が口を閉じると再び病室が静寂に包まれる。
彼女って…もしかして昨日の病室での冗談の事言ってんのか?
俺…こういう冗談かなり嫌いだ。
「猛。昨日の冗談の事か?
マジで怒るぞ…?」

