俺様ヤンキーに愛されて。~third~







そんなに俺が心配か?


てか頭の包帯だけで俺、そんなに弱そうな外見になるのか?





「頭痛ぇのは…変な夢見たからだ」



「変な夢?」



「おぅ。変な夢」





今日、見た夢。


真っ暗な闇の中で誰かといた気がすんだけどーー………。



誰といたのか全く思い出せねぇ。


夢を思い出せない事なんかいつもの事なのに…今日はモヤモヤする。




俺の身体が「思い出せ」って俺に訴えている様に感じる。





「変な夢って…どんな夢だよ?」



「…分からねぇ」



「は?」





猛のすっとんきょうな声が病室に響いた。

小さい病室だからある程度の大きさでも病室中に響き渡る。





「思い出せねぇんだよ…」