「ゴホゴホッ!!!……」
しばらく咳き込むと正常に呼吸が出来るようになりあたしはゆっくりと深呼吸をした。
かすかに震える身体を動かして大男の方へ顔を向ける。
「……っ…それ!!」
「…んだよ。コレそんなに高価なヤツなのか?」
大男はあたしの指輪を手に持ちながら微笑んでいる。
よろけながら立ち上がりあたしは大男に駆け寄った。
「返して!!お願い!!」
「は?寄るんじゃねぇよ!!」
ードンッ
あたしはいとも簡単に大男に突き飛ばされ、地面に叩きつけられる。
大男は倒れているあたしを見下ろすとニヤリと笑いながら口を開く。

