早く……行ってやりてぇ。 「涼ーー!!!!」 後ろから猛の声が聞こえて俺はバイクに寄りかかったまま顔だけを後ろへと向けた。 「……………………」 俺は声を失う。 猛が仕事中だって事を忘れてた。 俺の方へと向かって走ってくる猛はモデルの「猛」で髪も服もバッチリ決まっていた。 ……カッコいいな。 男の俺から見てもスゲェカッコいい。 そんな俺の気持ちに気づいたのか猛は軽く笑いながら口を開く。 「カッコいいだろ?」 「…バーカ」