いつも「キスしろよ」って甘い声で囁く。 あたしは頭がクラクラして、いつも最終的には負けちゃってたよね。 好きだったの。 あの意地悪な微笑みが。 キュンと胸が高鳴った。 白金にスゴくドキドキした。 ………でも。 今目の前にある白金の微笑みは好きじゃない。 目が笑ってないから。 笑ってるのは…口だけ。 そんな白金の微笑みにあたしの瞳からは涙が零れ続ける。 「猛お前、趣味悪ぃな」 「…は?」 「…フッ 何でも無ぇよ。忘れろ」 「……涼。お前よく聞けよ」 「あ?」