さっきと変わらない冷たい視線をあたしに向けている白金。 …………白金。 ーバタンッ 確かに繋がっていたあたし達の視線はいとも簡単に遮断された。 病院の廊下に出ると銀色コナンくんはあたしと白金のお姉さんから手を離す。 そして壁によしかかりながらあたしをジッと見た。 「涼の女…」 「な…何…?」 「気づいたよな?」 銀色コナンくんの真剣な表情に目が離せない。 ーー「気づいたよな?」 嫌。 嫌だ。 聞きたくない。 あたしの心は逃げろとそう叫び出した。