白金のお姉さんが叫んだ瞬間、病室の時が止まった。 白金もお姉さんも銀色コナンくんもあたしも誰一人動かない。 聞こえるのは窓の外から聞こえる風の音だけ。 何分たったのか…沈黙を破ったのは白金だった。 「姉貴…ザケんなよ? 俺に彼女なんていねぇ」 「……涼?」 「笑えねぇ冗談言うな」 白金はお姉さんにそう言うと髪をいじり出す。 お姉さんは口をポカンと開けてベッドの横に立ったまま。 「涼……あ、アンタ…」 「…んだよ。まだ何が言うのか?」 白金の表情は冗談を話しているようには思えない。