目の前の状況が現実だと実感したからか。



涙がポタポタと白金のシャツへと落ちていく。










「起きてよ!!!白金!!!


死なないで!!!」










雅ちゃんの叫び声を聞いた生徒達が階段の上に集まり始めた。



あたしは白金に叫び続ける。









「嫌だよ…白金!!!!」





「………………」





「お願いだから死なないで!!!!」





「………み……あ……」










微かに聞こえた白金の声にあたしは叫ぶのを止めた。




目の前には目を開けた白金がいる。










「白…金……」





「………みあ…」









白金はあたしに手を伸ばす。



その手を泣きながら握った。