嘘…だよね?



これは夢だよね?










「白金起きてよ…白金…」









両手で白金を揺すった。



でも白金は目を覚まさない。









「や……嫌だ…


白金…「嫌ぁぁぁ!!!!白金くん!!!!」








あたしの声に重なって聞こえた悲鳴。




声の聞こえた階段の上を見るとそこには雅ちゃんが座りこんで泣き叫んでいた。






雅ちゃんが…泣いてる。



これは……現実なの?






雅ちゃんから白金へと視線を戻す。




変わり果てた白金が目の前に倒れていた。









「嫌…嫌…白金っ……白金ぇ!!!!!」









今まで出なかった涙が急に流れ出す。