「猛…」





「…んだよ


さっきから「猛」ってしか話してねぇぞ?」










四角いメガネの奥で猛の笑った顔が見えた。



何で猛はそんな優しいんだ?



モデルの…お前の顔を殴り付けて痣まで作った俺を何で怒らねーんだよ。










「この前は…悪かった」






「は?」





「勝手に嫉妬してお前を殴り付けて…悪かった」









ーピトッ







猛の手が俺のおでこにつけられる。


外から来たのか猛の手は熱を持っていた。









「…何してんだよ」





「や、お前熱あるんじゃねぇかと思って」





「……あ゙?」