顔から手を離して華を見る。
華はあたしにガッツポーズをしていた。
「ありがとう華」
あたしもガッツポーズをして華の拳にコツンと合わせる。
笑い合って数秒、華が携帯を開いた。
「あ、ヤバ
もうすぐ仕事の時間だ」
「モデル?」
「うん!!今日はあたしの特集の撮影なんだ」
「特集!?発売したら絶対買うね!!」
「ありがとう
……白金くんも戻って来た事だし、あたし行くね」
華はそう言うと慌てた様子で仕事へと向かった。
その時頬に冷たい感触。
「きゃっ…!!!」
「飲み物じゃなくてアイスにしてきた
ほら、やるよ」