あたしは笑いかえす事が出来ない。
雅ちゃん。嘘ついてる。
スリッパをゴミだらけにしたのは自分じゃないって言ってるケド…絶対嘘。
だって……雅ちゃんの笑み…まるで悪魔みたい。
あたしの足はガクガクと震えだした。
「佐々野さん。震えてるよ
寒いの?夏だよ。今」
「………な…んで
あんな事……」
「あんな事って…何?」
悪魔の微笑みで首をかしげる雅ちゃん。
見てると寒気がする。
あたしは震えながら無理矢理口を開いた。
「ス…リッパ」
「だからあたしじゃないって言ってるじゃない
何度も言わせないで」
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