「……っ…ハァ…」








全速力で走ったからか息がスゴく辛ぇ。




こういう時に限って俺はバイクに乗ってこなかった。






色々な事を考えながら校舎に入ると玄関に猛が立っていた。









「猛!!!」





「涼!!!」








猛の顔には焦りが浮かんでいる。


俺は勢い余って猛に掴みかかった。









「みあは!!??大丈夫なのか!!??」





「あぁ。気失っただけみてぇ」




「………っ…んだよ


ビビらせんじゃねぇよ……」








安心感から身体から力が抜け俺は玄関の扉に体重を預ける。




……よかった。



みあに何かあったら…。