「ただいま。」
「りな!おかえり~」
「うん。」
「あら、どうしたのかしら。」
いつもより全然元気がない私を見てお母さんは独り言を言った。
私はその独り言を聞いてないふりをして、そのまま部屋に行った。
そして、バックを投げ出しソッコーベッドに顔を沈めた。
それから声を押し殺して泣いた。
自分でもよくわからない。
晃輝くんはかっこいいから、彼女くらいいてもしょうがない。
別に、いくら晃輝くんがタラしだったとしても私は晃輝くんの事が好き。
私なんかが相手にされない事くらい分かってる。
でも、だからってこんな泣く必要あるの?
まだ告ってもないし、振られてもないんだよ?
これぢゃ、自分で可能性を失ってるだけなんだよ?
どうして私はこんなに泣いてんの?