「ふう」 ため息をついてそっとスーパーの買い物袋をおろす ガサゴソと鞄を漁って鍵を取り出して 少し雑に鍵穴に入れてまわす 「あれ…開いてる」 リビングの前まで駆け寄る ドアノブを握って数拍おいて開く 「……お兄ちゃん」