それからお兄ちゃんは 働き先を必死に探していた 就職氷河期なんて嘯くだけあって、ぎりぎりまで見つからなかった やっと決まったのは、一月も終わりというとき 事故から4ヶ月経っていた頃 お兄ちゃんは 『一緒にいられる』 と苦しそうに言った