「今日で三月も終わりよ?」 「もうそんなに時間がたったのかあ」 クリスマスからもう四ヶ月がたったということ 四ヶ月たっても雪兎からの連絡がないという事は つまりそういうことで 静かに枕をぬらすことも少なくは無い 朔の前では泣かないと決めたから 泣くのはもっぱら夜 今年に入ってから、雪兎に会える夜が 涙の、恐怖の夜に変わってしまった 夜が怖いのが、すごく怖い 思い出してしまうのが怖い 逃げてばかりも、居られないのに