翌日、海人は夕方、景子を乗せて丸山スポーツ店に向かう。そして丸山を乗せて迷惑をかけたお客様の家へと行った。
 いざ近づくと心臓がドキドキしてきた景子。海人と丸山が色々話していたが全く耳には入ってこなかった。
 丸山「あ、そこの家だよ。」
車を停め、三人して玄関に立つ。
 中から吉田由香里…祐也の母が出てきた。まず丸山が詫びる。
 「この度は、誠に申し訳ございませんでした。」
憮然とする由香里。
 「ちゃんとやってくれなきゃ困るでしょう私がどれだけ息子に騒がれたか分かってるんですかっ」
景子が詫びる。
 「私の不手際のせいです誠に申し訳ございませんでした」
二人で頭を下げる。そこへひょうひょうと海人が口を挟む。
 「息子さんは?」
 「部屋でまだふてくされてますよ」
 「ちょっと呼んできて貰えます?本人にちゃんと謝らないといけませんから。」
不機嫌そうに返事する由香里。
 「ちょっと待ってて貰えますか?」
由香里は息子、祐也を呼びに行った。
 「もういらないよ、ユニホームなんて」
現れるや否や顔を真っ赤にしてわめき散らす。