「あ、もしもし」
元気良く電話に出る海人。
「おっ、景子どうかしたか?」
電話の向こうはガヤガヤしていた。どうやら釣具屋のようだ。
「あのですね、さっき部長とも話してたんですが…」
そう言った景子だが、海人は電話しながら店員とやりとりしている。その声が聞こえる。
「あ、おっちゃん、イソメは太いの頼むよ食いつきが違うんだよ、食いつきが。魚と女は太いのが好きだからね?ガハハハ」
「…(最低…)。あの〜、聞いてます?」
「あ、ああ、悪い悪い。で、何だっけ?お前も太いのが好きだって??」
「馬鹿じゃないですかもう知らない」
景子は頭に来て携帯を切ろうとした瞬間、声が聞こえた。
「ありがとな、景子」
「えっ?」
しかし指は止まらなかった。既に切断ボタンを押してしまった。
「何よ…もう…。言いたい事、分かってんじゃん…。」
最後の一言に景子は胸がキュンとしてしまう。
自分では分かっている。素直になれば、好き…だ。景子はもう通話が切断されている携帯に向かって呟いた。
「気をつけてね、海人さん…。」
少しの間、景子は携帯を優しく握っていた。
元気良く電話に出る海人。
「おっ、景子どうかしたか?」
電話の向こうはガヤガヤしていた。どうやら釣具屋のようだ。
「あのですね、さっき部長とも話してたんですが…」
そう言った景子だが、海人は電話しながら店員とやりとりしている。その声が聞こえる。
「あ、おっちゃん、イソメは太いの頼むよ食いつきが違うんだよ、食いつきが。魚と女は太いのが好きだからね?ガハハハ」
「…(最低…)。あの〜、聞いてます?」
「あ、ああ、悪い悪い。で、何だっけ?お前も太いのが好きだって??」
「馬鹿じゃないですかもう知らない」
景子は頭に来て携帯を切ろうとした瞬間、声が聞こえた。
「ありがとな、景子」
「えっ?」
しかし指は止まらなかった。既に切断ボタンを押してしまった。
「何よ…もう…。言いたい事、分かってんじゃん…。」
最後の一言に景子は胸がキュンとしてしまう。
自分では分かっている。素直になれば、好き…だ。景子はもう通話が切断されている携帯に向かって呟いた。
「気をつけてね、海人さん…。」
少しの間、景子は携帯を優しく握っていた。
