「でもまぁ、何だな…。わざわざ台風の日に行って危険な思いする事はないかもな…。他人に心配もかけちゃうし。」
景子が心配して電話をかけてきてくれた事は気にしていた。
 「そうですよ〜。もう大人すぎるくらい大人なんだから、我慢する時は我慢しないと〜。」
 「かなぁ?」
頭をかく海人。しかし後輩にお説教された事には少しイラッときた。
 「景子もあんな心配そうに電話かけてきてくれたもんな〜?海人さん、死んじゃ嫌みたいな」
 「わ、私、そんなふうに言ってないし部長に電話しろって言われたからしただけですもん」
 ニヤニヤしながら言い返す海人。
 「いや、あれは大好きな海人さんを心から心配してる声だったね」
顔を真っ赤にして興奮気味に言い返す。
 「ば、馬鹿じゃないですか何で私が海人さんを好きにならなきゃいけないんですかだいたい釣りばかりやってる彼氏なんて絶対に嫌です有り得ません」
ほぼ怒鳴る。
 「…そこまで完全否定されると、俺だって辛いじゃないかよぅ…。」
密かに本気で傷ついてしまった。
 「…、言いすぎたかもしれませんが…、あまりみんなの心配するような行動は控えて下さいますか?」
しょんぼりしながら声を絞り出す。
 「うん…。」
急に無口になった海人に景子は冷静になってきた。
 (い、言い過ぎちゃった…)
景子も無口になってしまった。