そんな海人を見て攻めどころと感じた。
 「私、働けって言われても無理だから、家の事、何でもしてあげる。お掃除も洗濯も、料理も。それにエッチだってお世話するし」
 ドキッとする。
 「べ、別にエッチとかはいいんだけど…、お前本当に魚好きなのか…?」
 海人にとって魚が好きか嫌いがが大きな問題だ。
 「だから大好きだって。もう、疑り深いなぁ。」
 「俺にとっちゃ大事な事なんだよ。一緒に住んだら住んだで、休みの日は釣りについかなきゃならないし、食うもんといったら、マジで魚ばっかだぞ?そんな生活、耐えられんのか?」
 「私は人生を捨てたがら、何がしたいとか全然ないの。別に釣りでもなんでもついてくし、魚ばかりでも食べさせてくれれば文句言わない。生活費払えない変わりに何でもするから、ね」
 「う〜ん…」
考える海人。
 「エッチし放題だよ?」
 「お前、たまってんのか…?」
 「ち、違うわよ」
 頬を染めて微妙な恥じらいが笑えた。