そして私達は教室に入った。


雄太も私達と同じクラスだった。


教室に入ると、


ほとんどの女子が大樹を見て赤くなり、


近くにいる友達と何か言っている。


『かっこいい』とかそういう言葉だろうな。


「あ、俺ここの席だ。隣はーっと・・


 あ、朱里お前俺の隣だ。」


大樹の・・隣の席???


「ホント?」


「こんなときに嘘ついても意味ない。」


そう言って少し微笑む大樹


その顔を見て、また赤い顔をし始める女の子たち。


でも・・女嫌いなんだよね?


「ねぇ、ホントに女嫌いなの??」


「ああ。」


「じゃあ、私も嫌い?」


あ・・れ?私なにいってんだろ


「お前は嫌いじゃないよ。男みたいだし。」


「なにそれッ!男じゃない!私は恋するお・と・め!!」


私は思わず声を上げた。